タイトル: 米国議会図書館の障害者サービス部門（NLS）の視覚障害者等向けサービス（国立国会図書館月報2015年1月号特集「国立国会図書館と障害者サービス」記事）
著者: 南　亮一（よみ　みなみ　りょういち）　関西館文献提供課長

筆者は、2014 年3 月まで、障害者サービスを行う図書館を支援する部署である関西館図書館協力課に在籍し、国立国会図書館の障害者サービスの今後のあるべき姿を考える立場にいました。このため、海外の国立図書館が提供する障害者サービスの動向に関心があったところ、2014 年3 月に米国議会図書館（以下、議会図書館）の障害者サービス部門、視覚障害者および身体障害者のための全国図書館サービス（National Library Service for the Blind and Physically Handicapped　以下、NLS）を訪問する機会を得ました。本稿では、この訪問記録をもとに、NLS のサービスの沿革と現在のサービスの内容について紹介します。

１　NLSの沿革
1931 年に、全米の視覚障害者が利用することのできる図書を提供することを議会図書館の任務として定めた法律が成立したことを受けて、NLS が設立されました。この年、NLS は、全米に視覚障害者サービスを提供するための図書館ネットワークを組織しました。19 館が加入したそうです。1934 年には点字図書に加え、録音図書の提供を開始しています。

NLS の図書館ネットワークは発展を続け、1970 年代には、ワイオミング州とノースダコタ州を除くすべての州に広がりました。1995 年にはノースダコタ州の図書館が参加し、現在ではワイオミング州以外のすべての州のほか、ワシントンDC、プエルトリコ、バージン諸島の図書館も参加しています。この図書館ネットワークを通じて、視覚障害者等はNLS が製作する点字図書や録音図書を利用することや、NLS から供給を受けた再生機器の貸出しを受けることができるようになりますので、現時点ではほぼ米国全土がNLS の視覚障害者等サービスの対象となっているといえます。

２　録音図書製作の変遷
NLS は最初、SP 盤で録音図書を製作していました。それが1950 年代にはLP 盤になり、その後はカセットテープ（写真1）になりました。このカセット・テープは、一般用のものに比べて再生速度を半分にしており、このため、通常の90 分のカセット・テープに3 時間分の録音が可能です。

（写真1 緑色のプラスチックのケースにおさめられたカセットテープの写真）

NLS は、このカセット・テープを長く使用していましたが、1990 年代末から2005 年にかけて新たな媒体となるデジタルメディアを調査しました。DAT（Digital Audio Tape）、CD-ROM、HDD、フラッシュメモリが調査対象となり、最終的にUSB を用いたフラッシュメモリであるUSB フラッシュドライブ（USB メモリ）（写真2）が採用されることになりました。　

（写真2　USB フラッシュドライブ（USB メモリ）の写真）

下の写真3 はUSB フラッシュドライブ専用の再生機器です。NLS が製作する録音図書は暗号化されているため、この専用再生機器以外の機器では再生できないようになっています。29 時間の連続再生ができ、15 段階の速度調整も可能になっています。1 台160ドルとのことです。

（写真3 　専用再生機器の写真。。）

NLS は、この専用再生機器を買い取り、図書館ネットワークを通じて利用者に無期限で貸し出すことで、障害者サービスを展開しています。貸し出した機器の台数は、全米で50 万台に上ります。

３　録音図書の提供
NLS は、毎年2,000 タイトル分の録音図書を製作し、それを複製したUSB フラッシュドライブを140 万個製作して提供しています。2009 年以来15,000 万タイトル分を製作し、USB フラッシュドライブ550 万個を貸し出しているそうです。

また、2004 年度以降は、BARD（Brailleand Audio Reading Download）というデータベース 注1 を構築し、点字図書や録音図書のデータのダウンロードサービスを行っているほか、2013 年9 月からは、iPhone 用のBARD Mobile 注2 のサービスを開始しています。ただ、BARD を利用しているのは、まだNLS 利用者全体の15％にとどまるとのことでした。

４　おわりに
この訪問により、議会図書館における障害者サービスの歴史の長さと、そのスケールの大きさを実感することができました。最後に、お忙しい中、来訪の対応をしてくださったNLS の方々に心から感謝申し上げます。


注1	https://nlsbard.loc.gov/nlsbardprod/login/mainpage/NLS
注2	https://itunes.apple.com/jp/app/bard-mobile/id705229586?mt=8　Android版は開発中とのことであった。
